ぼっちの深夜徘徊 in渋谷
前回と同じく、今回もまた渋谷を散歩する。
ただし時刻は0時20分。深夜だ。
真夜中の渋谷ってどんなだろー? みたいな感じで来ちゃったわけだが、すげー寒い、気温これたぶん10度以下。春はまだなのか。
どうしよう、来たばっかだけどもう帰りたい。ぶっちゃけ、家を出る前から外出めんどくさいなーと思ってたんだよ。行こうかどうしようかすげー迷った。でもここで外出しなきゃまた土日ヒッキーだよなぁと思って、来てしまった。
はぁー、帰りたい。
でも、もう電車ないしな。
……
マジで?
引き返せないの? 朝まで?
……
まぁ、行くしかないか。
夜のモヤイ像とハチ公である。
変わらぬ佇まい。
スクランブル交差点。まだけっこー人いる。
センター街行くで。
土曜の深夜。スーツ姿のサラリーマンは少なめで、若い人らが楽しく飲んで酔い歩いてる。夜だけど明るい空気に満ちてるなー。
ラーメン屋ええなぁ。実は晩飯食ってなくて腹ペコやねん。だけどなんか、まだいいや。
センター街を抜けて。
代々木公園きたで。
中に入って進む。さすがに誰もおらん。
人っこひとりおらん。ちと怖い。でも進む。
陸橋をひとつ越えてさらに進む。広いなぁ。
なんか騒がしい声が聞こえる。どうやら花見客が夜通し飲んでるらしい。
池だ。
暗くて画像じゃよくわからん。
戻ろ。
陸橋のとこの明るい街灯の下で撮った空。
雲がくっきりや。
見えにくいけど時刻の下に気温が表示されてる。
7度だって。まぁ寒い。でも歩いてるからかな、わりと平気。
冬の東京深夜徘徊、イケるね。ほんとの真冬はわからんけど。
ご飯食べようと思ったけど、いい感じの店が見当たらない。飲み屋とラーメン屋ばっか。
このブランド好き。
チェーン店の牛丼屋みたいなこじんまりとした飯屋でしょうが焼き定食を食う。
飯くったら時刻は2時を過ぎていた。
疲れた。休みたい。ってか寝たい。
まんが喫茶は満室だ。まいった。
一応徹夜も覚悟して昼寝はしてきたけど。
歩き続けて、深夜3時。
繁華街は人が多い、騒がしい、居心地悪い。
ここにきて大後悔だ。深夜の渋谷なんて来るんじゃなかった。「俺、何やってんだろう……」という声が素で出る。過酷だ。
スクランブル交差点に戻ってきた。さすがに人通りは少なくなったが、センター街からは賑やかな声がまだ聞こえる。
電車が動くまでまだ2時間ある。待つかと思ってハチ公前で座ってじっとしてたら寒くてたまらん。
渋谷にはぼっちの休める場はない。仕方ないから隣駅の恵比須まで歩くことにした。
渋谷を離れて人通りのない道を歩く。静かになり、少し気が楽になった。
線路沿いの道を延々歩く。
ちっちゃな神社を見つけた。
10円を賽銭箱に放り投げて御願いごともせずにさっさと行く。
3時45分。恵比須のまんが喫茶到着。よかった、今度は満室じゃない。3時間で1080円のリクライニングシートの部屋を借りた。
シートに座る。歩き疲れと心労でぐったりする。漫画も飲み物も取りに行く気になれない。
壁が薄い。クリック音、咳、通路を歩く足音等、雑音が多いが気にせず寝る。
6時半、起床。
朝だ。帰ろう。
渋谷深夜徘徊のぼっちの居心地の良さ採点 ☆☆★★★ 星2つ
深夜の人通りのない静かな渋谷を歩けたらいいなと思ったのだが、土曜の夜だからかな、ずっと賑やかだった。
そしてひとつ気づいた、ぼっちは人が多ければ多いほど惨めさが増す。
きつかった。